令和4年第5回臨時会(5月)


本会議

(議案第47号 名取市職員の給与に関する条例及び名取市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例)

吉田

 私はこれまでずっと、人事院勧告に準拠するというこの給料の決め方は一貫して反対してきたのですが、ではそれに代わるどういう手段があるのか、現実問題としてそれしかないということで、渋々仕方なく認めざるを得ないということだと思うのです。ただ、そのまま認め続けたら、一向にこの形は変わらない。国と地方とは本来対等な関係であるはずなのに、なぜこの給与の部分は国に準じていかなければいけないのか。
 ほかの都道府県や政令市のように人事委員会を置けばいいということになったとしても、予算などの問題でやはり難しいと。いろいろそういうことなのですが、やはり何かしないといつまでもこの制度は変わらないで、こうして今回の改定についても本来12月行われるところが、選挙が行われるという事情によって、実際その時期からずれて今に来てしまったと。やはり地方がそうやって国に引きずられているということだと思うのですが、例えば人事院勧告に従わない準じないで、本市は本市で独自に給与を決める、その引上げや引下げに合わせなかったとなりますと、国から地方交付税を受け取っている以上、何かペナルティーが課されるという規定はあるのですか。


総務課長

 一般財源ですので、従わないことによって交付税算定には特に影響がないものと捉えております。


吉田

 今日のニュースでも、消費者物価指数が2.1%増という数字も出ていて、インフレが今後進んでいくということで、もう国民の生活全体が非常に苦しくなってきている中で、このままみんなで疲弊していく方向に行ってしまうのではないかなと、それが怖いのです。もちろん、公務員は一番たたきやすい対象なので、給与が引上げとか、変わらないとか、みんな下がっているのに公務員だけになると、批判されるほうとしてはとても苦しいですし、メディアなどもそういうところは非常にたたきやすいので批判の声が上がりやすいところです。ただ、そういうことを行っていくと、むしろ民間にまで影響が出るのではないかと思うのです。むしろ公務員の給与を引上げという極端なことをしなくても、ある程度やはり保つということで、もっと民間の給与を上げるための何かインセンティブみたいなものを考えていくことも必要ではないかと思うのですが、何かそういうことを検討するような場というのはないのでしょうか。


総務部長

 民間の給与の向上のための施策を検討する場はないのかということですが、そちらについては民間のそれぞれの事業活動の中で考えられるべきもので、公的な機関で検討するということはないかと思います。
 ただいま問題となっております給与の問題については、法律上は国とその他の地方公共団体と均衡を保たなければいけないという原則がありますので、その中で本市におきましては、これまでも人事院、そして国家公務員の状況を鑑みながらバランスを取ってきたところです。


吉田

 いろいろな方の質疑を聞いていて、やはり容認しがたいという御意見の方が質疑をされているのかと思うのです。簡単なことで、執行部は提案した以上は取下げとかもあり得ないでしょうし、議会で否決をされればこの議案は流れてしまうということで、人勧準拠のこれまでの原則を一旦そこで崩すことができることになるわけですが、そうなった際のその後の手続はどういうことがあり得ると想定されるのでしょうか。


総務部長

 仮に今回提案しました議案第47号が否決された場合には、これは改正することができないということになりますので、この後、令和4年8月から始まる人勧に基づいた国家公務員の給与の改正を基に、粛々と改正を行っていくことになろうかと思います。


(議案第50号 令和4年度名取市一般会計補正予算)

吉田

 8、9ページの2款1項14目ふるさと振興費、ウクライナ避難民緊急支援事業の中で宿泊施設借上料とあるのですが、避難される方の家族構成もいろいろあると思うのですが、どのような施設を現時点で考えているのでしょうか。


なとりの魅力創生課長

 積算に当たっての人数ですが、受入れ世帯は2世帯と想定しました。1世帯当たりの構成としては大人3名子供2名で、子供については中学生と小学生ということで、1世帯で5名の想定です。
 受入れ期間としましては、令和4年6月から令和5年3月までの10か月が基本になります。想定しましたのは、すぐに住むところを見つけるのはなかなか難しいだろうということで、まず2週間程度、市内のホテル等に一時的に滞在していただき、その間にある程度安定的に住めるところを探していただくということで、最初の2週間についてはホテルにお泊まりいただきます。その後については、今積算として想定しましたのは5人家族ということなので、3LDK程度の一軒家を10か月間借りた場合ということで計算をしております。


吉田

 民間の一軒家ということで、物件は様々あると思うのですが、例えば公営住宅という選択肢はないのでしょうか。


なとりの魅力創生課長

 内部でもその辺は一度検討はしたのですが、やはり一応1世帯を想定しており、慣れない日本の中で生活するということで、一軒家のほうが生活する上では適切ではないかと考えまして、今回このような予算要求をしたわけです。


吉田

 同じく10、11ページ、4款1項3目一般予防費の新型コロナウイルス感染症対策事業です。まだ正確に出ないと思うのですが、1日当たり大体どれぐらいの方がこちらの会場で接種を受けると見込んでいるのか。1日当たりとか1時間当たりで、もし出ればお伺いします。


新型コロナウイルスワクチン接種対策室長

 増田体育館のスペースから考えまして、1日は最大300人と見込んでいます。1時間当たりで考えますと15分ごとの受付、現在の市民体育館と同じような受付体制で行っていく予定ですが、15分ごとに最大15人ということになりますので、1時間で大体60人という見込みになるかと思います。ただ、4回目接種については、3回目接種から5か月以上経過した方というルールがありますので、その辺で少し増減が出てくる日はあるかと思います。


吉田

 会場の周辺は道路が非常に狭いということと、4号線のバイパスと旧道もありますが、旧道には信号がないということで、近くには住宅地もたくさんありますし、車が出たり入ったりするときに渋滞が起きたり、その関係の安全面で少し不安があります。そのあたりを解消するための検討ということで、例えば交通誘導員を配置するとかそういったところのお考えはどうですか。


新型コロナウイルスワクチン接種対策室長

 今回、工事期間の交通量もですが、接種が始まってから、確かに議員おっしゃるとおり、道路が狭くまた分かりにくい場所ということもありますので、交通誘導員を随所に配置したいとは考えております。それから、できる限り看板等の設置も検討していきたいと思っているところです。