令和3年第7回臨時会(11月)


本会議

(議案第109号 令和3年度名取市一般会計補正予算)

吉田

 6、7ページの歳入、16款2項4目農林水産業費県補助金の農林業災害対策資金利子補給補助金で8万3,000円が計上されていますが、歳出の6款1項3目農業振興費の同じ項目の額と差があります。この県の補助金の算定方法というか、なぜ違いが出るのかお伺いします。


農林水産課長

 歳出で10万5,000円、歳入では8万3,000円を措置し、この差についての御質疑にお答えします。農林業災害対策資金は、基準金利が1.5%で、このうち市町村が1.25%の利子を負担する一方で、金融機関がJAの場合に限りJAが0.25%負担し、実質の金利はゼロになるという制度です。市町村が負担する1.25%については、県が市町村に対して1%相当分の補助を行いますので、1.25%の1%ですから、市が負担する5分の4相当を歳入として見込むものです。


吉田

 そうすると、この農林業災害対策資金の貸付けは全体としてどのくらいを見込んでいるのか。計算すれば分かると思うのですが、総額の見込みについてお伺いします。


農林水産課長

 市の融資限度枠としては5,000万円と見込んでいます。ただ、県の融資限度額は、現在、農林業者で4億8,000万円、農業者に限っては4億5,000万円です。県内の融資状況に応じては、残念ながら市で想定している5,000万円をフルに使うことができない場合がありますが、枠として確保していないと、融資相談された方への対応ができかねることもありますので、5,000万円の枠を設けています。


吉田

 6、7ページの歳入、19款2項7目ふるさと寄附基金繰入金でお伺いします。ふるさと寄附基金の6つの項目うち、どの項目から繰り入れられるのか、併せてその項目の残額についてお伺いします。


財政課長

 ふるさと寄附の6つの使い道のうち、産業の振興の項目で充当しています。今回、5,278万4,000円充当していますので、残としては2,844万9,573円となります。


吉田

 恐らく産業の振興ではないかなと思いました。内容の説明の中に農業の振興、林業の振興とあり、農林業の振興の部分だと思います。私はこの支出に異議があるわけではないのですが、今回は、農林業の特に農業について、米の価格が下がって通常の所得さえままならないようなところに手当てをして、落ちたものを引き上げるということが趣旨だと思うのですが、そうではなく、現状からもっといいものにしていくというのが本来の振興ではないでしょうか。農業をもっと魅力あるものにして、そして価値を上げていくことが本来の農業の振興だと思うのです。今回は、離農する方が出てくるといった話もある中で、振興とは何か違う形で進められることに少し違和感があるのです。今後、本当に農業の振興を図るためにこのふるさと寄附基金をきちんと活用してもらいたい。というよりも、今まで行ってこなければいけなかったのだと思うのですが、そのあたりの御見解を市長にお伺いしたいと思います。


市長

 飲食店にしても今回の農業にしても、決して十分ではないかもしれませんが、市としても応援して、とにかく経営を何とか継続して途絶えることのないようにしたいというのがまず趣旨です。
 振興策については、当然市としてもアフターコロナを見据えて考えているところであり、経済のV字回復も含めて十分に対応していきたいと思っています。例えば米であれば、消費拡大等にどう取り組んでいくのか。米の消費そのものが下がっているから米価が下がっているという現状があるので、そういったところに対して名取のおいしいお米をどのようにPRしていくかといったことや、現在、第1次産業のブランド化としてセリやシラス、アカガイということで、名取のいいところ、おいしいもののPRについても、市としてしっかり取り組まなければいけないと思っております。
 いずれ、産業の一番基盤を支えていただいている第1次産業の方々をこれからもしっかりと支援していきたいという思いは変わっていないところです。