令和2年第5回臨時会(6月)


本会議

(議案第65号 令和2年度名取市一般会計補正予算)

吉田

 8、9ページ、16款2項9目商工費県補助金、新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金給付事業費に県の補助が第3号補正予算で2億円だったところから減額になっているのですが、この理由を伺います。


中小企業等支援対策室長

 こちらの拡大防止協力金は、当初県からいただいた情報を基に1,000件を対象として計上したところです。しかし、チェーン店やコンビニエンスストア、飲食店などで休業や営業時間の短縮を行っていなかった方がいること、そもそもの営業時間が午前5時から午後8時までの方は対象にならない要件となっていること、またイオンにあるフードコート等は対象外という要件のため、現状では250件程度申請があり、事業者からの問合せや申請状況から想定すると、今回は500件程度で収まるのではないかということで、その分を減額しています。


吉田

 当初の1,000件というのは、県で調べた件数なのですね。それよりも実際の件数は少ないのではないかということで、今回減額になったということです。県の想定が範囲をかなり広くして取りこぼしのないように大きな件数にしたのだと思います。実際は500件程度に収まるのではないかということですが、そのあたりの見込みはどのくらい正確に捉えられているのか、お聞きします。


中小企業等支援対策室長

 正確な数値の捉え方は難しいと思います。ゴールデンウイークの要請期間中に休んでいたかどうか、私どもも現場を確認しているわけではありません。今でも継続して1日にある程度の申請数があることを見ると、最大でも500件程度で収まるのではないかという想定でいます。


吉田

 10、11ページ、3款3項5目児童措置費の19節負担金補助及び交付金のひとり親世帯臨時特別給付金、先ほど歳入でもいろいろ質疑がありました。これは申請をせずに児童扶養手当とともに給付される形になっているのではないかと思います。生まれたばかりの子供もいると思うのですが、実際に対象となるのは何月何日までに出生した子供というような規定はあるのですか。


こども支援課長

 歳入でも説明しましたが、ひとり親世帯臨時特別給付金には基本給付分と追加交付分があります。基本給付分については、6月分の支給対象者となっていますので、5月末までに生まれた場合には該当する(「児童扶養手当受給者、公的年金受給者については5月生まれまで、家計が急変した世帯については来年1月生まれまで」に発言訂正あり)と捉えております。追加給付分については、来年2月28日まで申請受付をしますが、収入の急変を判定する必要があります。その給与の判定が1月分までの収入で判定しますので、1月までに生まれた子供(「今年5月生まれまでが対象」に発言訂正あり)が該当すると考えております。


吉田

 16ページから先になります。10款教育費の小、中、義務教育学校の情報通信ネットワーク環境整備事業、いわゆるGIGAスクール構想の、まず端末の部分でお聞きします。端末の仕様も決まっているかと思うのですが、通信の方式としてWi−Fiのみ接続できるものと、LTEといってどこにいても受信できるものと、大きく2つの種類に分けられますが、どちらのタイプを予定しているのでしょうか。


学校教育課長

 現在考えておりますのはWi−Fiタイプです。


吉田

 Wi−Fiタイプですと費用的には抑えられるという点がある一方で、フィルタリング機能が十分でないという課題もあります。LTEタイプのほうですと学校管理者が持っている端末で、児童生徒がどういう使い方をしているか全て一元管理ができるということですが、今回Wi−Fiタイプでそれをどこまで管理できるものとして考えているのでしょうか。


学校教育課長

 確かにLTE、いわゆるセルラータイプもありますが、主にWi−Fi環境の中で学校の授業中心に使っていくということで、本市では学校にWi−Fiを整備していますので、Wi−Fiタイプを使っていくことを考えております。
 また、フィルタリングについては当然重要視しなければならないことで、各校にもフィルタリングの仕方を含め、確認をしていきたいと思います。さらに、遠隔で設定をするMDMというソフトを今回入れております。これは教師用の端末により遠隔でいろいろなアプリの制限、設定ができるものです。そちらも導入予定です。


吉田

 16ページからの10款教育費の情報通信ネットワーク環境整備事業、先ほどの御答弁を受けてもう1回お尋ねします。一番心配なのは、フィルタリングがしっかり機能するかどうかです。学校内で端末を使うのであれば学校の無線LANのほうで管理もできます。ただ、心配なのは家庭に持ち帰るようなケースがあった際に、どこまでフィルタリングがしっかり機能できるかということです。
 例えば少し物知りな子供が調べて、フィルタリングの外し方が分かったようなときに、今回の端末1台1台について、子供が設定を変えて有害な情報に行き着くことがないような管理をしっかり取ることができると断言してよろしいのでしょうか。


学校教育課長

 フィルタリングは非常に重要なところです。確かに学校で使う分には、インターネットアプリに対しての設定でフィルタリングをしていきます。家庭に持ち帰る場合のフィルタリング等については、今後の課題として学校と相談しながら、また教育委員会内で協議をして進めていきたいと考えております。


吉田

 今の技術ですと、家庭に持ち帰った際に有害なものにつながってしまう可能性が、Wi−Fiタイプですとどうしても排除できません。それから、子供たちが校外学習などで持ち出して調べ学習をしたりする中でも、それに限らずですが、今公衆の無線LANがあちこちにあって接続できるので、これは誰がどこに接続したか全く分からないわけではありませんが、有害な情報にたどり着くリスクが非常に高くなっております。
 ですから、そういう意味では、Wi−Fiタイプではなくて、LTEタイプで1台1台きちんと管理できるものにしておいたほうが、幾らか予算はかかりますが、後々のことを考えたら安全性はずっと高いのではないかと思うのです。なぜそれでもWi−Fiタイプにしようと、今回決定されたのでしょうか。


学校教育課長

 子供たちがiPadを使う環境は、学校内の学習を中心に考えております。もちろん必要に応じて各家庭への貸出しも今後検討はしますが、Wi−Fi環境を中心に使っていくということで、Wi−Fiタイプを選びました。持ち出しの場合に備えて、ポータブルWi−Fiも用意しております。